「名簿?」
「ええ。来た、と言う印と、それから、好きだという証の為に、是非記帳していってください。」
シズ様は困った顔をした。
「……そう言われても。」
きい。
そんな音がして、そちらを振り返ると見知った顔があった。
「……また、会いましたね。」
「キノさん。」
「ここは何をする場所ですか?大きな建物ですが。」
「ねえキノー、とっとと出ようよ。何か白い犬がいるよ。」
「煩い。黙れポンコツ。」
そう言った途端、シズ様にたしなめられる。
「陸、そう言った物言いはあまり感心しない。」
すみません、そう言って、ポンコツを睨む。
「ばーかばーか。」
そう言われた気がした。
「……「リンク集」とは、違うのですか?」
「ええ。少し違いますね。あちらは自分の国の宣伝もかねますが、こちらは好きであれば記帳するんです。」
「……はあ。」
「どうするの?キノ。」
「……止めておきたいな。」
そう言って、キノ様は出て行った。
いつも思うが、なんだかよくわからない人だ。
「シズ様、私たちはどうします?」
「いや、俺たちも止めておこう。どうせこの国にはもう来ない。」
「そうですね。」

私たちはその建物を後にした。



名簿へ


当初は名簿を作る気は無かったんですが、有った方が良いかなと思って……。
無かったら、同盟でもないしサイトでもないし、微妙なので(裏話するな
自動名簿なので気楽にどうぞ。