旅の国

閉鎖しました。
中身はそのまま置いておきますので書き込み、登録、交流などはご自由にどうぞ。
閉鎖といっても、レスがなくなるとかその程度に思ってくだされば幸いです。
理由は、管理人がキノ以外のジャンルへの熱が上がってきた……というか、既に上がったままで約一年程経ってるんですが……。
と、将来についてちゃんと考えたいからです。
あんまりふらふらしてられないなあとか……。
その割にふらふらサイトを開いてはいますけど(笑
本館サイトはいつもどおり更新していますので興味のある方はどうぞ。


↑デジモン、オリジナルサイトです。キノはたまーに出る位…。


何度も来ている方はこちらからどうぞ入国してください。
審査などは一切必要ありません。

入国



初めての方は、下からこの国がどんな国なのかを読み取った後、お入りください。
もちろん、中でも詳しく説明がありますので読まなくても一向に構いません。



大きな壁だった。
私は訪れたその国―旅の国と呼ばれる―を呆然と見上げていた。
中からはまったく音が聞こえなかった。
遮断されているのだと改めて実感した。
目の前には大きな扉があった。
そして、その横には小さな建物もあった。
そこで入国手続きを済ませるのだと頭ではわかっていたが、なんせ初めてのことなので緊張した。
私の真後ろで爆音が響いたのはそのときだった。

先ほどから何か耳障りな音が響いているとは思っていたのだが、考え事をしていたので、気がついたのは「それ」が真後ろに来てからだった。
思わず振り向くと、そこには私と同じように旅人なのだろう、十代半ばの、短い黒髪の人間が、モノラド(※二輪車。空を飛ばないものだけを指す)から降りるところだった。
運転手は私に気づくと、どいてくれませんか、と丁寧に言った。
「…入国するんですか。」
私が訪ねると、運転手は、ええ、と短く答えた。
そのまま入っていこうとする運転手に声をかけた。
「すいません、あの…、私も入国したいんです。
「…ボクに言われても、どうしようもないですね。」
「あっ、あの、いえ、そうでなく、私国に入国するのは初めてで。」
「…ボクについてきて欲しいということでしょうか。」
顔が熱くなるのを感じた。
自分より小さな運転手を見ると、特に何も感じていないような表情をしていた。
「…実は、そうなんです。」
「判りました、ではいきましょう。」
私の返事とほぼ同時に運転手は歩き出した。

「所でキノさん、この国がどういった国だかご存知ですか?」
キノと名乗った運転手に尋ねた。
「ええ、確か、旅人の国だとか。ボクもよくは知りません。」
建物の中には誰も居らず、仕方が無くその場で二人で待っていた。
「この国は、『旅の国』といいます。」
「間違いだったね、キノ。」
キノさんが乗っていたモトラドが言って笑った。
「そうだね。まあ、よくあるけれど。」
それで?とキノさんは続きを促した。
「この国には旅人が立ち寄って、互いに情報を交換したり、仲間になったり、自分の情報を登録したりするところです。けれど、あるひとつの条件をクリアしないといけないそうです。」
「ひとつの条件?」
不思議そうな顔をしてキノさんが言った。
「それは」



私は門の中へ入った後、キノさんと別れた。
キノさんは複雑な表情を浮かべて、さようならといった。




「この国に入る条件は、『キノの旅』が好きなことです。」

キノさんはとても驚いた顔をしていた。




入国条件をクリアした方、こちらからどうぞ。